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こだわりたい!辿り着いたのは自作キーボード ~Corne V4 Chocolate制作記~

目次

こんにちは、tamateです。

皆さんは今使っているキーボードにどのようなこだわりがありますか?

私は特にこだわりがなく、メンブレンのキーボードを数年間使っていたのですが、「毎日使っているものだしせっかくなら良いものを使ってみよう」と思い、キーボードを買うことにしました。

有名なキーボードと言えば、HHKBとか、REALFORCEとか、ロジクールとかKeychronとか……いろいろありますよね。良さげなキーボードがたくさん売られていますが、色々考えた末に、自作キーボード(Corne v4 Chocolate)を作ってみることにしました。

……というのも、「せっかくだから自分に合ったものが良い、こだわりたい」という気持ちが強くなりすぎて、キーボードに求める条件がとても厳しくなってしまい、市販品では条件にあてはまるものがほとんどなくなってしまったんですよね。。。

それでは今回キーボードを選ぶ上で決めた条件を紹介します。

条件
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1. 70%以下のキーボード
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まずはこれです。

キーボードは基本101~109程度のキーで構成されていますが、テンキーや編集キー、ファンクションキーなどを削ってコンパクトにしたキーボードもあります。これは概ねキーの数に応じて〇〇%キーボードと呼ばれ、数字が小さいほど大きさも小さくなります。

フルサイズ(100%)のキーボードを使っていた時期もあったのですが、マウスの遠いことと言ったら、、、。それはもう右腕がビュンビュンと左右に移動して地味に大変でしたので、テンキーと編集キーがない70%以下のキーボードという条件にしました。

と、遠い……

2. ロープロファイル
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高さがあるキーボードを叩こうとすると、手を反らす方向に手首を曲げることになると思うのですが、これがなんとも辛いんですよね。

手首が痛い画像
長時間やると結構痛い

リストレストを使えという意見もあるかと思いますが、私はリストレストがあると邪魔だなーと感じてしまうのでロープロを条件に入れます。

3. 親指にキーがたくさんある
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親指にキーが多いのも個人的に大事です。

親指にたくさんキーがあるキーボードの画像
↑こういうやつ

私は変換キー・無変換キーにIMEのオン/オフを割り当てているのですが、これはとても便利です。薬指を伸ばしてキーを押しに行く必要がなく、ホームポジションから動かなくて良くなるので楽です。

この薬指を伸ばす動きをやめたいのですが、BackspaceとDelete、そしてEnterがそれを邪魔していました。

そこで、親指にたくさんキーがあれば、親指にそれらのキーを割り当てることができます。

というわけで、親指にキーがたくさんあるキーボードにして、BackspaceとかEnterとかを割り当てようと思います。左手の小指とか、すんごい酷使されてるんだから、親指も頑張ってよ~

4. キーマップ変更機能
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実は私、QWERTY配列に異を唱えて他の配列を試してみるということを過去にしておりました。

tomisuke配列というのが少し話題になった時期がありましたが、その流れに当てられてtomisuke配列にチャレンジした時期があります。

すぐに投げ出すかと思いきや、飽き性の私にしては結構続きまして、1ヵ月くらいtomisuke配列縛りで練習して、QWERTYでの元のスピードとまでは行かないながらも、ある程度はブラインドタッチができるようになりました。

ホームポジションから手を動かさなくて良いという体験はとても新鮮で、面白かった……のですが、自分のパソコン以外の場所ではQWERTY配列でのタイピングが強制され、QWERTY配列ではそれはもう目も当てられないような、惨状のようなタイピング速度になってしまったためやめました。自分でもびっくりしましたよ、何年もやってきたことが全くできなくなってるんだもん。

もっとその配列をマスターすれば独自配列とQWERTY配列で頭を切り替えられるとは聞きますが……ちょっと厳しいなと感じてしまいました。

というわけで、tomisuke配列を使うのはやめ、頑張ってQWERTY配列に戻したのですが、私の独自配列に対する思いはいつ再燃してもおかしくありません。

ということで、QWERTY以外の配列にも対応できるキーマップ変更機能を条件に入れました。

(実は再燃しかけてます、、、今は大西配列が気になってます)

5. (できれば)分割キーボードであること
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選択肢が非常に絞られる条件にはなってしまうのですが、せっかくなので条件に入れました。

というのも、分割キーボードってどんな感じなんだろうと思って2つのキーボードを並べて左右の腕を広げてタイピングしてみたことがあったのですが、それが本当に楽だったんですよね。

2つのキーボードを並べてタイピングする画像
傍から見たら変な人だよねこれ

ただ、2つのキーボードを机の上に広げて使うと場所を取るし見栄えも悪いので、キーボードを買うなら分割キーボードが良いなと思っていました。

候補
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というわけで、とんでもなく厳しい条件になってしまいましたが、そんな中で、いくつか候補が出てきました。

Ergo68
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分割キーボードという条件で、最初に目をつけたのがこのキーボードです。既に市販のじゃなくて自作キーボードじゃん

いきなり大幅にキー数を減らすと大変そうだという思いで、はじめはこれを考えていました。

でももっと自分にあったキーボードがあるんじゃないかと思い、他のキーボードを探し続けていました。

Keyball
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キーボードでマウスカーソルも操作できるんですか!?!?とても便利!!と思いました。

これに慣れたら便利そうですが、普段トラックボールを使っておらず慣れていないのもあり、一旦見送りました。

ロープロじゃないこともあるしなぁ

おさかなキーボード
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おさかなキーボードには、私が欲しいと思っていた要素がすべて詰まっていました。分割、ロープロ、などなど……

しかも無線!

便利そうだなと思い気になっているのですが、遊舎工房(通販)で完売していることやキースイッチのホットスワップに対応していないことから見送りました。

Cornix
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少し前に話題になっていましたね、このキーボード。分割・ロープロと条件に完璧に合う仕様……でしたがこちらも現在は再販待ちの状態です。

売っていないものは、買えない。市販品だとこんなにも在庫がない商品続きというのは珍しいので、在庫がある製品を探すのが逆に楽しくなってきました。

Corne V4 Chocolate
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というわけで、今回は最終的にこれを選びました。

46キー、ロープロ、親指にキー多め、キーマップ変更可能、分割、といった感じで、欲しい要素が全てありますね!

できれば無線が良いかもという気持ちもありましたが、まあいいでしょう。今のところは同じ机にずっと置いて使う予定ですしね。有線は有線で、安定性とか光らせられるとかのメリットもありますし。

はんだ付けをしないし、難しい組み立てもなさそうです。初心者には嬉しいね。

キースイッチとキーキャップを選ぶ
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ということで、ベースは Corne v4 Chocolate に決まりましたが、さらにキースイッチとキーキャップをカスタマイズできるんですね!自作キーボード面白すぎるだろ!!

ということで、まずはキースイッチを考えていきます。

Choc v1のキースイッチを、遊舎工房で検索……

軸が何種類かありますが、メカニカルキーボードの軸は何が良いんですか…?好み次第なのだろうけれども、メカニカルを使ったことがないので好みとかわからんのです…

とりあえず赤軸にしようかと思ったのですが、Red Proという名前の響きに惹かれたのでRed Proにしました。Proなのでね。かっこいいね。

赤軸よりも軽いらしいのでどんな打ち心地か楽しみですねぇ……軽いほうが長時間のタイピングには良いらしいのでちょうど良かったかな?

次はキーキャップ!

手の形に合うようにしたいという思いがあり、フラットなものではなく良さげな感じに凹んでいたり行ごとに高さが違うやつが良いなーと思っていたのですが、どうやらロープロでそのようなキーキャップは少なそうな感じで……

探し続けていたらアリエクにKLP Laméというキーキャップがあったのでそれにしようかと思っていたのですが、いつの間にか遊舎工房(通販)で同じものが販売されていました。ラッキー、ということでそれにしました。

これでキースイッチとキーキャップが決まりました。

これらをカートに投げ込んで、あとTRRSケーブルとUSBケーブルとキープラーを投げ込んで、購入!

概要 品名 価格
基盤 Corne V4 Chocolate 17600
キースイッチ Kailh ロープロスイッチ Red Pro ×50(予備含め) 3795
キーキャップ KLP Lamé Choc Keycaps Black (種類いろいろ) ×52 4048
TRRSケーブル TRRSメタルケーブル 0.8m 1100
USBケーブル USB Type-A to Cケーブル 1.0m 330
キープラー 遊舎工房 2-in-1 キープラー 550
送料 550
合計 27973

※購入時の価格です

締めて、27973円也……

冷静に考えるとキーボードに3万円弱とは高いですね……メカニカルキーボードは数千円から売ってるのに……

でも長く使う予定なので大丈夫だと言い聞かせて購入しました。5年使えば1日当たり15円だし、、、

あと、キーが一つ壊れても自分で直せるので長期的に見れば安いです。たぶん。

数日後、届きました!わーい!

開封していくぞ~

開封
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荷物を開けると、基盤やら、キースイッチやら、キーキャップやらが入っていました。にぎやか!

それでは早速組み立てていきます!

組み立て
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ビルドガイドを見ながら組み立てていきます。

まずはPCB基盤を折ります。1枚の板の状態で届くので、枠を取り除いて2つの基盤にしていく感じになります。

PCB基盤の画像

簡単にポキっと折れるかと思いきや、結構硬いし、しなる……これ力の入れ方をミスると変なところで折れそうな感じですね……

折りたいところにカッターでできるだけ傷をつけて、あとは気合で折りました。レビューで「折るときに基盤が剥がれてファームウェアが書き込めなくなった」というコメントがあったので、できるだけ丁寧にやりました。そのおかげもあり、きれいに折れました。

折ったPCB基盤の画像

次は、基盤とマウントプレートを重ねて、キースイッチを取り付けていきます。

なんか合わないなー、キースイッチが入りそうにないなぁーと思っていたら、基盤が裏表逆でした。そっち(実装部品が少ない方)が表なのかよ!

キースイッチの取り付けは、最初の4つくらいはおっかなびっくりでしたが、あとはパチパチと楽しく取り付けられました。

1~2個くらい取り付けミスで足のピンを折ってしまうかと思って余分に買っておいたのですが、すべてちゃんと取り付けられました。まずは一安心。

基盤にキースイッチを取り付けた画像

そしてこれをケースに取り付けます。サイズぴったりでスッと基盤が入って気持ちいい。

そして、キーキャップをはめていきます。親指用のキーキャップとか、一応それなりに構成を考えて買ったのでその通りに取り付けていきます。キースイッチと比べると、こちらは被せるだけという感じだったので楽でした。

最後にTRRSケーブルを繋いで……

完成!

思っていたよりも重厚感があってがっしりしてます。いいじゃん。

接続
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ではPCに接続します。Micro-Bとかじゃなくて、ちゃんとType-Cで繋げられるのが地味に高評価。

さあ、認識するのか……?

認識した~~~~~~!!!!!

レインボーに光り輝いております!!

ということで、ちゃんと組み立てられていたようです。各キーも正常に入力できました。

良いところ
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使ってみて思った、分割キーボード/Corne V4 Chocolateの良いところとあまり良くないところを書きます。

姿勢が良くなる
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分割キーボードは肩を開いてタイピングができます。左右の間隔も自在に調整できてとてもいい感じです。

カスタマイズできる
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キースイッチやキーキャップをカスタマイズできるのもいいですね!打ちやすさを重視するとか、カチャカチャ鳴らしながら気持ち良くタイピングするとか、いろいろな構成が考えられます。

キーマップの変更が容易
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自作キーボードの多くはキーマップを変更できるようになっています。CorneはデフォルトでRemapに対応しており、ブラウザ上からキーマップを変更できます。キーマップはキーボード本体に保存され、何の端末と接続しても同様に入力されます。

さらにCorneでは、左右のキーボードに別々のキーマップを保存しておき、左右どちらにUSBケーブルを挿すかによってキーマップを変えることができるようです。QWERTY配列と練習している配列を切り替えたり、特定のソフト用にマクロを組んで使い分けたり、といったことができますね。

自分好みのキーボードを使える
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結局これが一番ですかね。気分が上がります。

良くないところ
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値段が高い
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一般的なキーボードと比べると値段は高いです。ロジクールやKeychronといったメーカーのメカニカルキーボードでも数千円から売られています。

今回の構成の価格である3万円となると、HHKBやREALFORCEといった高級キーボードと呼ばれるようなキーボードが視野に入ってきます。

それほどの金額をかけて自分で作るとなると、、、それだけの価値を感じられるかは完全に好み次第だと思います。自作キーボードって、数万円出して、届くのは完成品ですらないですからね……

カラムスタッガードには慣れが必要かも
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一般的なキーボードは、キーが行ごとにずれている「ロウスタッガード」ですが、Corneは「カラムスタッガード」という、キーが列ごとにずれているタイプです。

そのため、最初はタイプミスが多発しました。慣れれば多分大丈夫だと思いますが、まだ完全には慣れてないです……

感想
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いや~、楽しいですねぇ~~~

自分好みのキーボードを作れて非常に良かったと思います。

今回の Corne V4 Chocolate は、はんだ付けの必要もなくほとんど組み立てるだけで簡単に作れるので、自作キーボード初心者の方にもおすすめできると思います。

そして組み立てが簡単だからといって何かの要素が削られているわけでもなく、カスタマイズ性も十分だと感じます。今回はChocolate版(ロープロファイル)で作ったので適合するキースイッチやキーキャップはいくらか少なそうでしたが、Cherry版ではCherryMX互換のキースイッチ・キーキャップが使えますので、こちらを検討してみてもいいかもしれません。

キースイッチについては、Red Proは動作圧が35gfということだったので、軽すぎるんじゃないかと若干心配していたのですが、大丈夫でした。指を置いているだけで反応してしまうという程ではなく、慣れたら快適にタイピングできるようになりました。

キーキャップは中央の列にSaddle、その上下にSaddle Tiltedという構成にしたのですが、上下の列をすべてSaddle Tiltedにすると指が若干動かしづらい箇所がありましたので、予備で買っておいたSaddleと入れ替えました。これは使ってみないと分からないし選ぶの難しいよな、と感じました。まあ、使ってみても何が最適なのかあんまり分かんないんですけど。

そして改めて全体を見てみると、やっぱり相当小さいです。かわいい。

分割キーボードは市販だと製品はほとんど無く、形も奇抜であることから手を出しづらいかもしれませんが、カスタマイズが好きな方とか、自分に合ったものを使いたいという方にとっては楽しく使える相棒になると思いますので、ぜひ使ってみてはいかがでしょうか?肩を開いてタイピングできるので楽ですよ~

追記:ファームウェア変更
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自作キーボードは、QMK(キーボード用のファームウェア)に対応しているものが多いと思うのですが、今回のCorneもQMKに対応しており、さらにブラウザからキー配列を変えられるRemapに対応しています。

ブラウザ上で気軽にキー配列を変えられるのは便利でRemapを使っていたのですが、ファームウェア変更をしてVialというものを使えばコンボという機能が使えるようになると聞いたので、ファームウェア変更をやってみました。

コンボはキーの同時押しに別の機能を割り当てられるという機能です。購入候補にあったおさかなキーボードではQWERTY配列で言うところのJ,Kキーの同時押しでかな入力、D,Fキーの同時押しで英数入力に切り替わるようになっているのですが、Vialのコンボで同じような機能をつけられます。

このページを見ながらVial用のファームウェアを書き込むとVialを使えるようになります。

今はおさかなキーボードの配列に寄せて大西配列を使ってみてます。